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林則行 : 金が上がり続ける真実とインフレ時代の資産防衛術

· 72 min read
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title (情報源)

前置き+コメント

様々な投資関連の 予想/解説 者がいるが、キャラの立ったクセの強い人物の方が目立ちやすくなる。そういった人物の話は、それはそれで見世物的な意味で面白いのだが、実際の参考にはならない。

林則行の解説は視聴者を素人に絞り込み、こみいった面倒な側面や細部をバッサリとカットしているのが特徴。理解したような「気にさせる」のが上手い。

大概の投資関連の 予想/解説 者は、その場その場の局面に応じて網羅的にあれこれ材料を列挙するのが上手だが所詮は後付であって、林則行の解説のレベルに至っていない。言い換えると林則行は、中長期の大きな流れの解説を重視し、短期的な細かな動きは重視しないように見受ける。


敢えて難を言えば、日本銀行が 2021年に 30トン以上の Gold を買っていたという下図の話(7:40 あたり)は紛らわしい。

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ref: https://www.youtube.com/watch?v=g5i0_idJhvo

2021年の 80トンの金保有量増加は、日本銀行が国際市場から新しく金を買い増したわけではない。コロナ対策用の財源確保のために特別会計の Gold を帳簿上で付け替えただけ。いわば書類上の会計操作。


以下、情報源を NotebookLM で整理した内容。

要旨

この資料は、元ファンドマネージャーが‌‌ゴールドの価格高騰‌‌における根本的な背景を多角的に解説したものです。

主な要因として、世界的な‌‌通貨供給量の過剰な膨張‌‌が紙幣の価値を毀損させ、実物資産としての金の価値を相対的に高めている現状を指摘しています。また、新興国の‌‌中央銀行による金買付け‌‌の加速や、経済成長に伴う‌‌鉱物資源の需要増‌‌といったメガトレンドについても触れられています。

さらに、歴史的なインフレ局面において‌‌現金のみの資産保持‌‌が抱えるリスクを警告し、適切な資産防衛の必要性を説いています。このように、単なる投資推奨を超えて、‌‌現代経済の構造的変化‌‌を正しく理解するための指針を提示する内容となっています。

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目次

  1. 前置き+コメント
  2. 要旨
  3. 「事実扱い」と「見解」の区分け
    1. 事実扱い
    2. 見解
    3. 不明瞭
  4. 金(ゴールド)価格上昇の根本原因と資産防衛戦略に関するブリーフィング資料
    1. エグゼクティブ・サマリー
    2. 1. 金価格上昇の根本原因:通貨の膨張と歴史的類似性
    3. 2. 金市場の特異性と中央銀行の動向
    4. 3. 世界を動かす「3つのメガトレンド」
    5. 4. インフレ時代の資産防衛術
    6. 5. 注目すべき重要発言
    7. 結論
  5. 資産防衛と金(ゴールド)価格上昇の要因分析
  6. マネーの膨張と通貨価値の低下
    1. マネーの膨張と通貨価値の低下
    2. 金価格が上昇し続ける本当の理由と構造
    3. インフレ時代の個人資産防衛
  7. 中央銀行による金の買い占め
    1. 中央銀行による金の買い占めと危機の予兆
    2. 金価格が上昇し続ける本当の理由(マクロ的文脈)
    3. まとめと資産防衛への示唆
  8. 市場規模の希少性と需給
    1. 金市場の圧倒的な小ささと希少性
    2. 需給バランスの崩壊と価格急騰の必然的構造
  9. 世界を動かす3つのメガトレンド
    1. 世界を動かす3つのメガトレンド
    2. メガトレンドの文脈における金価格上昇の真実
  10. インフレ時代の資産防衛
    1. インフレがもたらす現金価値の低下と「現金100%」の危険性
    2. 金価格が上昇し続ける本当の理由と資産防衛の親和性
    3. まとめ:個人に求められる防衛スキル
  11. 情報源

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「事実扱い」と「見解」の区分け

事実扱い

  1. 2000年を基準(1とする)とした累積伸び率の比較において、ゴールド(金)の価格の伸びは、日経平均やNew York Dow(ニューヨーク・ダウ)を大きく上回り最も高くなっている。
  2. 世界のマネー量をGDPで割った比率は、1960年代から1980年代まで55〜60%で推移していたが、リーマンショック以降に急増し、コロナショックの際には垂直に近い形で急増した。
  3. 2000年には経済規模10兆に対してマネー量は5兆(約半分)だったのに対し、2025年には経済規模30兆に対してマネー量は22兆(コロナによる7兆の増発分を含む)に達している。
  4. 江戸時代の18世紀半ば、幕府は古盤(小判)の金(銀)含有量を86%から56%に減らすことで製造枚数を5割増やしたが、庶民の信頼を失い、米価が8割高騰する大インフレを引き起こした。
  5. 2025年時点のデータとして、年間の金の新規生産量は0.6兆ドル、地球上の全存在金量は35兆ドルであるのに対し、米国の流通マネーは23兆ドル、世界のGDPは117兆ドル、世界の金融市場は270兆ドルである。
  6. 金の産業用需要は全体のわずか7%にとどまる一方、Silver(シルバー/銀)は59%、Platinum(プラチナ/白金)は60%(自動車触媒37%を含む)が産業用用途であり、これらは景気や技術トレンド(EV化など)に左右されやすい。
  7. 1960年から2025年までの長期において、世界のマネーの伸び(年率6.8%)と金価格の伸び(年率7.2%)は、ほぼ同等のペースで推移してきた。
  8. 世界の中央銀行による金の年間購入量は、2010年以降は概ね600トン前後で推移していたが、2022年を境に一気に2倍近くに急増している。
  9. 中央銀行による金の購入実績(30トン以上)において、常連国はロシア、China(チャイナ/中国)、インド、トルコなどの新興国が大部分を占め、先進国がリストに入るのは日本やシンガポールが極めて稀に登場する程度である。

見解

  1. 江戸幕府が滅亡した本質的な原因は、歴史の教科書に書かれているペリー来航ではなく、小判の金の含有量を減らした「悪貨」を大量増発して大インフレを招いたことにある。
  2. 新興国の中央銀行が金を買い集めているのは、過去に激しいインフレで身を以て手痛い打撃を受けた歴史があり、アメリカがマネーを刷りすぎている危機に気付いているからである。
  3. 新興国の中央銀行はアメリカのマネー刷りすぎに気付いているが、それを大声で言うと大変なことになるため、公にせず「こっそり」金を買い集めて資金を逃がしている。
  4. 年間の生産量がわずか0.6兆ドルという極めてちっぽけな金市場に対して、世界中の莫大な金融資産(270兆ドル)からほんの数パーセントの資金がシフトするだけで、需給バランスが一瞬で崩れて金価格が急騰せざるを得ない構造になっている。
  5. 現代の物価上昇(インフレ)の本質は「物の値段が上がっている」のではなく、国家によるお金の刷りすぎによって「お金の価値が下がっている(希釈化している)」ことである。
  6. 人口増加による食料需要の増加、AI革命や経済成長に伴う資源需要の増加、国家によるマネーの増刷という「3つのメガトレンド」はこれからも続くため、最も強い上昇構造を持つゴールドは必然的に上がり続ける。
  7. インフレ時代において、現金をそのまま銀行預金にして動かさないことは、確実に価値が目減りしていく「最もリスクを負っている状態(危険なギャンブル)」であり、資産防衛が必要である。
  8. 金の価格が過去最高値を更新している事実そのものが世界的な強固な需要の証明であり、「高値だから買えない」という主張はピントが外れている。

不明瞭

  1. China(中国)政府が裏で保有している実質的な金の量について。公式発表は2300トンだが、World Gold Council(ワールド・ゴールド・カウンシル)の推計として実際には2倍以上の5500トン以上を保有しているとされる点。発言者であるNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏はこれを「推計である」と断りつつも、国レベルで金を欲しがっている確実な実態(証拠)としてほぼ事実と同等に扱っており、事実としての提示か見解・推測を交えたものなのか揺れが見られる。
  2. 中国国内における一般個人の金購入量の急増について。Nori Hayashi?氏は「前年の量は432トンで、これは前年比28倍」と強調する一方で、直後のセリフやスライドの読み上げ等で「28%も増えて」とも表現しており、購入が爆発的に急増している方向性は示されているものの、具体的な増加割合の数値(28倍なのか28%増なのか)の認識態度に不確かさが見られる点。

金(ゴールド)価格上昇の根本原因と資産防衛戦略に関するブリーフィング資料

エグゼクティブ・サマリー

本資料は、元ファンドマネージャーの知見に基づき、昨今の金(ゴールド)価格上昇の裏にある根本的な要因と、現代社会における資産防衛の必要性をまとめたものである。

金価格の上昇は、単なる一時的なブームではなく、‌‌「通貨価値の希薄化」‌‌という構造的な問題に起因している。世界中の中央銀行による過度な通貨供給(マネーの膨張)が、法定通貨に対する信用不安を引き起こしており、歴史的に「本物のお金」として機能してきた金への回帰を促している。特に、2020年のコロナショック以降、マネーの供給量は垂直に近い角度で増加しており、これは江戸時代の終焉を招いた貨幣改鋳(金含有量の削減)と酷似した状況にある。

今後、人口増加、経済成長(GDP拡大)、そして通貨供給の継続という「3つのメガトレンド」により、金、資源、食料の価値は上がり続けることが予測される。このようなインフレ時代において、「現金100%」の保有は最もリスクの高い選択であり、金の保有を含む戦略的な資産防衛が不可欠となっている。

1. 金価格上昇の根本原因:通貨の膨張と歴史的類似性

世間一般のニュースでは報じられない金高騰の本質は、世界のマネー供給量が経済規模に対して過剰になっている点にある。

マネー供給量とGDPの乖離

1960年代から1980年代にかけて、世界のマネー供給量をGDPで割った数値は約55〜60%で推移していた。しかし、リーマンショック以降に急増し、コロナショックを経て垂直的な上昇を見せた。マネーの量が増えれば、相対的に物の価格(特に限定された資源である金)は上昇せざるを得ない。

江戸時代の終焉との類似

歴史を振り返ると、通貨の過剰発行による国家の衰退は繰り返されている。

  • 江戸時代の事例: 1600年頃の小判には約15.7gの金が含まれていたが、幕府は財政難を補うために金含有量を減らし(貨幣改鋳)、流通量を増やした。この「悪貨」の乱発がインフレを招き、最終的に江戸幕府が滅ぶ根本原因となった。
  • 現代の状況: 現在の米国をはじめとする中央銀行のマネー増発(紙幣の印刷)は、江戸時代の小判の質を落とす行為と本質的に同じである。

資産別伸び率の比較(2000年を1とした場合)

2000年以降の市場推移を見ると、金は日経平均やニューヨークダウを遥かに凌ぐ上昇率を記録している。

資産タイプ2000年からの推移傾向
金(ゴールド)最も高い伸び率を記録(青天井の推移)
ニューヨークダウ上昇しているが金には及ばない
日経平均上昇傾向にあるが、3者の中で最も低い

2. 金市場の特異性と中央銀行の動向

金は他の貴金属や金融資産とは異なる「究極のお金」としての性質を持っている。

市場規模の圧倒的な小ささ

金の市場は他の金融市場と比較して極めて小さい。このため、わずかな資金流入が価格に巨大なインパクトを与える。

  • 世界の金融資産: 270兆ドル
  • 世界のGDP: 117兆ドル
  • 米国のマネー量: 23兆ドル
  • 地球上の全金保有量: 35兆ドル
  • 年間の金生産量: 0.6兆ドル(世界の金融資産のわずか0.2%)

中央銀行による「爆買い」の背景

2022年以降、世界の中央銀行による金の購入量が急増している。特に新興国(ロシア、中国、インド、トルコなど)が目立つ。

  • 動機: 過去に深刻なインフレを経験した新興国は、紙幣の価値低下を敏感に察知している。
  • 中国の動向: 公式発表の2倍以上(推定5,500トン)を裏で保有している可能性が指摘されており、昨年の購入量は前年比28%増の432トンに達している。

他の貴金属(銀・プラチナ)との決定的な違い

金が「通貨」として扱われるのに対し、銀やプラチナは「産業用素材」としての側面が強い。

金属種類主な用途・特徴景気・トレンドの影響
金(ゴールド)通貨、外貨準備(産業用途はわずか7%)景気に左右されにくい「安全資産」
産業用途が約60%景気や技術トレンドに左右される
プラチナ産業用途(自動車触媒など)が中心EV化などの技術革新で需要減のリスク

3. 世界を動かす「3つのメガトレンド」

今後の経済環境を規定する3つの構造的な流れが、資産価値の再定義を迫っている。

  1. 食料需要の増加: 人口増加に伴い、胃袋の数が増えるため、食料価格はマイルドに上昇し続ける。
  2. 資源の爆発的需要: 新興国の成長やAI革命(データセンターの建設など)により、鉱物やエネルギーの消費が加速する。リサイクル不可能な原油などは、GDP成長に比例して価格が押し上げられる。
  3. 現金の希薄化: 各国政府は経済を回すため、今後も借金を増やし、マネーを刷り続ける。これは歴史的に繰り返されてきた「衰退の兆候」でもある。

4. インフレ時代の資産防衛術

デフレ時代の常識であった「預金=安全」という考え方は、現代では通用しない。

  • 現金100%の危険性: 物価上昇に給料や金利が追いつかない現状では、現金の保有は「確実に目減りしていくギャンブル」となっている。
  • 金によるヘッジ: 金は投資対象というよりも、価値の低い紙幣を「本物のお金」に換えておく防衛策である。
  • 高値圏での判断: 「最高値だから買えない」という論理は、過去数年の上昇局面でも繰り返されてきた。高値がついていること自体が、世界的な需要の強さ(信頼の証)であると捉えるべきである。

5. 注目すべき重要発言

分析の核となる、元ファンドマネージャーによる洞察に満ちた発言を以下に記す。

「ニュースは影響力がありますが、本当のことは教えてくれません。自分で本質を見抜く力を磨かなければならない。」

「(江戸時代の終焉は)あんな悪銭(質の低い貨幣)を出してしまったら、もう滅ぶしかないんですよ。お金のせいで滅んだということです。」

「金は投資ではないんです。刷りすぎた紙幣の代わりに金に変えておくという防衛策なんです。」

「お金をそのままにして動かさない。これが今、一番リスクを取っている状態だと思ってください。」

結論

世界的なインフレと通貨供給の膨張は、個人の努力で止められるものではない。私たちは「物の価値が上がり、お金の価値が下がる」構造的な時代に突入している。このメガトレンドを冷静に受け止め、現金の価値低下をヘッジする資産防衛(特に金のような実物資産へのシフト)を行うことが、現代を生き抜くための必須スキルである。

資産防衛と金(ゴールド)価格上昇の要因分析

資産・品目種別長期上昇率(倍率)主な需要・価格決定要因中央銀行の動向リサイクルの可否インフレ耐性・資産特性今後のトレンド (推測)出典
金(ゴールド)138倍「究極のお金」としての需要、インフレヘッジ、市場規模の小ささ新興国を中心に外貨準備として爆買い(2022年から加速)言及なし(通貨・資産としての性質が主)最強の資産、国が認める究極の安全資産、景気に左右されない中央銀行の買い入れ継続と現金の価値低下により、今後も上昇が続く[1]
鉱物資源(グループ全体)81倍GDP(経済規模)、インフラ整備、AIデータセンター、新興国の成長なし(産業用途が主)金属(鉛・鉄等)は可能、原油は不可能経済成長と連動し、天井が見えない需要拡大AI革命や新興国のGDP成長により、需要と価格はさらに加速する[1]
原油(エネルギー)59倍(または58倍)経済活動、消費型(燃焼)需要、新興国の発展なし不可能(一方通行の消費)リサイクル不可のため新規採掘への依存度が高く、価格が高騰しやすい世界経済が成長し続ける限り、常に新しい資源が必要となり価格を押し上げる[1]
鉛・鉄鉱石9倍産業需要、バッテリー、建築資材なし可能(循環型金属)リサイクルが効くため、価格の暴騰がマイルドに抑えられる需要は増えるが、リサイクルによる供給の循環が価格のストッパーとして機能する[1]
食料2倍超(緩やか)人口(胃袋の数)なし不可能人口増に比例するため、成長に天井が見えやすくマイルドな上昇世界人口の増加に伴い、今後も緩やかな上昇トレンドが続く[1]
ゴールド(金)約7.2倍(2000年比ではニューヨークダウや日経平均を凌駕)マネー供給量の膨張、GDP比での通貨供給過剰、希少性(全地球で35兆円分のみ)積極的に買い入れを拡大(2022年から急増し、それまでの2倍近い購入量)限定的(採掘量に限界があり、人工的に増やせない天然物)「本物のお金」としての高い信頼性、紙幣の価値下落に対する防衛策、信用リスクなし各国中央銀行の開始目継続と市場規模の小ささ(金融資産の0.2%)から価格上昇が続く[2]
現金(紙幣)下落(江戸時代の小判の金含有量減少と同様の価値低下)中央銀行による発行量(マネーサプライ)、政府の財政支出・補助金大量に刷り続けており、供給過剰(特にコロナショック以降は垂直に近い増加)リサイクルではなく「増刷」が可能(21円の印刷物)低い(通貨供給量が増えるほど価値が希釈され、インフレに弱い)過剰な借金と増刷により信用が失われ、価値の低下と金利上昇の圧力が続く[2]
現金(預金)価値は下落傾向各国の金融政策(通貨供給量)供給を増やす側(すり続ける)Not in sourceインフレ時代においては「最もリスクの高いギャンブル」構造的に価値が下がり続けるため、現金100%での保有は危険性が増す[1]
債権価格下落(金利上昇局面において)市場金利、通貨に対する信用度Not in source不可低い(金利が上がると債券価格は下がる特性がある)通貨への信用低下による金利上昇に伴い、価格下落のトレンドが鮮明になる[2]
銀・プラチナNot in source産業用途(工業用需要)、景気動向、技術トレンド(EV等)買わない(ただの素材扱い)Not in source景気や技術革新に左右されやすく、金ほどの安全性はない産業構造の変化(EV普及など)により、特定の品目は需要が減少するリスクがある[1]
銀・プラチナNot in sourceNot in sourceNot in sourceNot in sourceゴールドと同様に、不況下やインフレ下での資産防衛手段として検討対象となるゴールドの上昇に追随する可能性があるが、ゴールドほどの絶対的な「本物のお金」扱いは言及されず[2]
  • [1] 【後編】プロが明かすインフレ時代の資産防衛とは!? | "世界の中央銀行が密かに買い集めている資産"の正体|世界を動かす"3つのメガトレンド"|元アブダビ投資庁のプロ投資家が明かす現金100%の危険性
  • [2] 【前編】金(ゴールド)が上がり続ける"本当の理由"|ニュースが報じない根本原因を元ファンドマネージャーが解説【千葉テレビスペシャル#1】

マネーの膨張と通貨価値の低下

マネーの膨張と通貨価値の低下

国家によるお金の刷りすぎとインフレの正体

世界的なマネーの膨張、すなわち‌‌国家による「お金の刷りすぎ」が、通貨価値低下を引き起こす根本的な要因‌‌です。1960年代から1980年代にかけては、マネー量をGDPで割った比率は55〜60%で推移していましたが、リーマンショック以降急増し、コロナショックの際には垂直に近い形で急増しました。あまりにやりすぎたマネー供給が行われた結果、現在その修正が入っている状況です。
お金が2倍に増えれば、マクドナルドの価格も、都心への交通費もすべてが2倍になります。これが「マネーが増えている」ことの本当の正体であり、2000年には経済規模10兆に対してマネーは5兆(約半分)だったのに対し、2025年には経済30兆に対してマネーが22兆(コロナによる7兆の増発を含む)に達しています。つまり、‌‌「お金の価値が薄まり、相対的にあらゆる物の価格が上がる」というインフレが引き起こされている‌‌のです。

歴史の教訓:悪貨の増発と国家の滅亡

Chiba Television(チバ・テレビ)のスペシャル番組に出演した元ファンドマネージャーのNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏によれば、現在の状況は‌‌江戸時代の終焉期に不気味なほど酷似しています‌‌。歴史の教科書ではペリー来航が江戸幕府滅亡の原因とされていますが、本質的な原因は幕府が古盤(小判)の金(銀?)の含有量を減らして「悪貨」を大量増発したことにあります。18世紀半ば、古盤の含有量を86%から56%に減らすことで製造枚数は5割増やせましたが、最終的に庶民の信用を失い、米価が8割も高騰する大インフレを招いて滅亡に至りました。
当時、庶民は質の高い本物の古盤を蔵に蓄積して自己防衛しましたが、紙の紙幣を蔵に入れた者は1人もいませんでした。紙幣は「21円でできた紙の印刷物」に過ぎず、すりすぎれば無価値になることを人々は知っていたからです。現在のガソリンや電気代、子供への補助金政策などの「お金のすりすぎ」はこれと同じ構造であり、‌‌過去すべての国家の衰退原因はお金のすりすぎ(浪費)にある‌‌と指摘されています。


金価格が上昇し続ける本当の理由と構造

ゴールドは「国が認める究極のお金」

インフレにおいて、ゴールドは「最強の資産」であり‌‌「国が認める究極のお金」‌‌です。1960年から2025年までの長期で見ると、世界のマネーの伸び(年率6.8%)と、金価格の伸び(年率7.2%)はほぼ同等です。これは、金が紙幣の増刷スピードと同じペースで値上がりし、その真の価値を維持し続けてきたことを示しています。
Silver(シルバー/銀)やPlatinum(プラチナ/白金)といった他の貴金属は、産業用需要(銀59%、プラチナ60%)が高いため景気や技術トレンドに左右される「ただの素材」であるのに対し、金は産業用需要がわずか7%しかありません。そのため、金は景気に左右されず、‌‌世界共通の「究極の安全資産(代替通貨)」として別格の信頼‌‌を得ています。

中央銀行が裏で密かに進める金の外貨準備

紙幣の価値低下と世界の過剰債務の危機を最もよく理解しているのは、世界の中央銀行です。2022年以降、世界の中央銀行はこれまでの約600トンから2倍近い別格のレベルで金を買い集めています。
特に金を買い増しているのは、ロシア、中国、インド、トルコなどの新興国の中央銀行です。これらの国々は、過去(1997年のタイや1999年のインフレなど)に激しいインフレで身を以て手痛い打撃を受けた歴史があり、アメリカがマネーを刷りすぎている危機に気付いています。しかし、それを大声で言うと大変なことになるため、‌‌「こっそり」と資金を金に逃がして保有量を増やしている‌‌のです。
特にChina(中国)は、公式発表(2300トン)の2倍以上にあたる実態として5500トン以上を裏で保有していると、World Gold Council(ワールド・ゴールド・カウンシル)から推測されています。中国人の金爆買いも前年比28倍(432トン)に急増しています。

圧倒的に小さな金市場がもたらす価格高騰の構造

これほど世界中の国家や中央銀行が渇望しているにもかかわらず、‌‌金の市場規模は極めて小さい‌‌のが実態です。

  • 年間の金の生産量:0.6兆ドル(2025年)
  • 地球上の全金量:35兆ドル
  • 米国の流通マネー:23兆ドル
  • 世界のGDP:117兆ドル
  • 世界の金融市場:270兆ドル

世界の金融市場(270兆ドル)に比べ、年間の金生産量(0.6兆ドル)はわずか0.2%に過ぎません。このため、世界の株や債券から‌‌ほんのわずかな資金が金にシフトするだけで、価格に与えるインパクトは凄まじく大きく、価格が急騰し続ける必然の構造‌‌になっています。


インフレ時代の個人資産防衛

現金100%という最も危険なギャンブル

「投資は危ないから全額を銀行預金にしておこう」というのはデフレ時代(昭和や平成)の古い常識です。
インフレ時代においては、何もしないで‌‌現金のまま銀行に置いておくことこそが「最もリスクを負っている状態」であり、確実に価値が目減りしていく無防備で危険なギャンブル‌‌に他なりません。物価上昇に給料が追いつかない現代において、現金の価値低下をヘッジする資産防衛スキルは必須です。

本物のお金「ゴールド」による資産防衛

Tadashi Yamaguchi?(ヤマグチ・タダシ?)氏との対談でNori Hayashi?氏は、Jim Rogers(ジム・ロジャーズ)氏やPeter Lynch(ピーター・リンチ)氏といった世界トップクラスの投資家から直接学んだ極秘の判断ノウハウを基に、資産防衛の重要性を説いています。
お金の価値が下がり(薄まり)、資源や食料の価値が上がるメガトレンドの結論として、‌‌最も強い上昇構造を持つ「ゴールド」に少しでも目を向け、学ぶことが自身の資産を守るための第一歩‌‌となります。新高値だから買えないという一般的な理屈は誤りであり、高値がついていること自体が世界の強烈な需要を裏付ける確たる証拠なのです。

中央銀行による金の買い占め

中央銀行による金の買い占めと危機の予兆

なぜ中央銀行は「こっそり」金を買い集めるのか

世界の中央銀行は、これまでの過剰な債務膨張や紙幣の増発により、世界経済がこのままでは立ち行かなくなるという危機をいち早く察知しています。彼らは紙幣の価値がだんだんと低下し、お金に対する信用が薄れていることを誰よりもよく理解しているため、自国の資金を金(ゴールド)へと逃がし始めています。
特に金を買い集めているのは、いわゆる先進国ではなく、ロシア、China(中国)、インド、トルコといった新興国の中央銀行です。これらの新興国は、1997年のタイ通貨危機や1999年の大インフレなど、過去に激しいインフレによって自国経済が手痛い打撃を被った歴史を身を以て体感しています。そのため、「お札を刷りすぎるとインフレが起きる」という事実に対して極めて強い危機感を抱いています。
彼らは、アメリカがマネーを供給しすぎているという世界の歪みに気づいていますが、それを大声で指摘すると国際的な摩擦などの大変な事態を招くため、公には言わずに‌‌「こっそり」と裏で金を買い漁って保有量を増やしている‌‌のです。

購入量の推移と新興国の突出した動き

世界の中央銀行による金の年間購入量は、2010年以降は概ね600トン前後で推移していましたが、‌‌2022年を境に一気に2倍近く(別格のレベル)にまで跳ね上がりました‌‌。これは国レベルでの強固な意志決定に基づく動きであり、個人の一時的なブームとは一線を画す巨大なトレンドです。
購入国の内訳を見ると新興国が圧倒的多数を占めており、先進国でリストに顔を出しているのは日本やシンガポールが極めて稀に登場する程度です。中でもChinaの動向は際立っています。World Gold Council(ワールド・ゴールド・カウンシル)の公式発表による中国の金保有量は2300トンですが、‌‌同機関の推計によれば、実態はその2倍以上にあたる5500トン以上を裏で隠れて保有している‌‌とみられています。また、中国国内の一般市民による金購入も爆発的に増えており、前年の購入量は432トンに達し、前年比28倍(一部の発言では28%増とも表現)という驚異的な急増を見せています。


金価格が上昇し続ける本当の理由(マクロ的文脈)

圧倒的に小さすぎる金市場がもたらす価格高騰

中央銀行による金の買い占めがこれほどまでに金価格を急騰させるのは、‌‌金の市場規模が他の金融市場に比べて極めて小さいため‌‌です。
ソースが提示する各市場の規模(2025年時点など)は以下の通りです:

  • 世界の金融市場全体:270兆ドル
  • 世界のGDP:117兆ドル
  • 地球上の全存在金量:35兆ドル
  • 米国の流通マネー総量:23兆ドル
  • ‌年間の金の新規生産量:0.6兆ドル‌

世界の金融資産全体(270兆ドル)に対して、年間の金の供給量(0.6兆ドル)はわずか‌‌0.2%‌‌にすぎず、米国のマネー総量と比較してもたったの2.6%しかありません。
このようにちっぽけな市場に対して、世界の中央銀行が国レベルの資金力でこぞって買い占めを行えば、需給のバランスは一瞬で崩れます。つまり、‌‌世界の株や債券といった巨大な市場から、ほんのコンマ数パーセントの資金が金にシフトするだけで、金価格には凄まじい上昇インパクトがもたらされる必然の構造‌‌になっているのです。

代替不可能な「国が認める究極のお金」としての性質

さらに、金価格の上昇を支えているのは、金が工業用の「素材」ではなく‌‌「国が認める究極のお金(代替通貨)」‌‌であるという特異な性質です。
Silver(シルバー/銀)や発金(プラチナ)といった他の貴金属は、産業用の用途(銀は59%、プラチナは60%)が過半を占めるため、景気の悪化やEV(電気自動車)化などの技術トレンドによって需要が落ちるリスクがあり、中央銀行の投資対象にはなりません。これに対し、金の産業用需要はわずか7%しかなく、景気に左右されません。
そのため、金は歴史的に紙幣の増刷スピード(1960年〜2025年のマネーの伸び年率6.8%)とほぼ同等の年率7.2%で値上がりし続け、紙幣の価値低下に対する最強のインフレヘッジ(安全資産)として機能してきました。中央銀行はこの性質を完全に理解した上で、紙幣への信用低下に対抗するための最大の防衛策として、金を買い占めているのです。


まとめと資産防衛への示唆

現金100%の危険性と個人への警鐘

元アブダビ投資庁ファンドマネージャーのNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏は、Tadashi Yamaguchi?(ヤマグチ・タダシ?)氏との対談において、中央銀行が必死に金を買い集めている現状を踏まえ、個人投資家にも強い警告を発しています。
「投資は危ないから現金のまま銀行に預けておく」という考え方は、物価が下がっていた昭和や平成の「デフレ時代の古い常識」にすぎません。国家がお金を刷り続け、世界のトップ機関(中央銀行)が紙幣の価値低下を確信して金を買い占めている今のインフレ時代においては、‌‌現金をそのまま動かさずに持っておくことこそが「最もリスクを負っている無防備な状態(確実に目減りしていく危険なギャンブル)」‌‌となります。
Jim Rogers(ジム・ロジャーズ)氏やPeter Lynch(ピーター・リンチ)氏といった世界的投資家から直接学んだNori Hayashi?氏は、このお金の価値が下がり続けるメガトレンドを冷静に受け止め、本物のお金である「ゴールド」の構造を学び、資産を守るための行動を起こすことが必須のスキルであると結論づけています。

市場規模の希少性と需給

金市場の圧倒的な小ささと希少性

他の金融市場と比較したちっぽけな供給量

金(ゴールド)が値上がりし続ける根本には、その市場規模の「圧倒的な小ささ」と「希少性」があります。元ファンドマネージャーであるNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏が提示する、世界の各種市場規模の比較データは以下の通りです:

  • 世界の金融市場全体:270兆ドル
  • 世界のGDP:117兆ドル
  • 地球上の全存在金量:35兆ドル
  • 米国の流通マネー総量:23兆ドル
  • ‌年間の金の新規生産量:0.6兆ドル‌

このデータから分かるように、世界の金融市場全体(270兆ドル)に対して、年間で新しく生産される金の量(0.6兆ドル)はわずか‌‌0.2%‌‌にすぎません。さらに、米国の流通マネー(23兆ドル)と比較してもわずか‌‌2.6%‌‌という、極めてちっぽけな供給量しか存在しないのです。

人工的に増やせる紙幣 vs 採掘限界のある天然のゴールド

Tadashi Yamaguchi?(ヤマグチ・タダシ?)氏との対談において、この希少性の本質が語られています。ゴールドはどれほど人々が欲しがり、増やしたいと願っても、地球上から地道に掘り出さなければ手に入らない「天然物」であり、年間の採掘量には厳然たる限界が存在します。
これに対して、紙幣やデジタルマネーは国家や中央銀行の政策次第で「人工的にいくらでも増やす(印刷する)ことができる」という決定的な違いがあります。この「人工的に増やせる紙幣(薄まり続ける価値)」と「増やすことができない本物のお金(ゴールド)」という対比こそが、金の絶対的な希少性と価値を決定づけています。


需給バランスの崩壊と価格急騰の必然的構造

ほんのわずかな資金シフトがもたらす凄まじいインパクト

この「圧倒的に小さな市場」という構造そのものが、金価格が暴騰し続ける最大の仕掛けとなっています。
市場規模がこれほどまでに小さいため、世界中の機関投資家や個人が保有する膨大な金融資産(270兆ドル)から、‌‌ほんのコンマ数パーセントの資金が金市場に流れ込むだけで、需給のバランスは一瞬で崩壊します‌‌。流れ込む巨大な資金に対して金の受け皿があまりにも小さすぎるため、買いが少し入るだけでも価格に与える上昇インパクトは凄まじく大きく、価格が急騰せざるを得ない構造になっているのです。

中央銀行や新興国の買い占めが与える影響

この極小の市場に対して、近年、巨大な買い手による需要が直接押し寄せています。
紙幣の刷りすぎによる価値低下を予期した世界の中央銀行、特に過去にインフレで手痛い打撃を受けたロシア、China(中国)、インド、トルコなどの新興国が、国レベルの莫大な資金力で金をこっそりと買い集めています。公式発表だけでなく、World Gold Council(ワールド・ゴールド・カウンシル)の推計によれば中国が公式発表(2300トン)の2倍以上にあたる5500トン以上を裏で保有していることや、中国人の金爆買いが前年比28倍(432トン)に達していることなどが示されています。
世界を動かす巨大な国や中央銀行の買い占め、そして一般市民の強烈な需要が、この「年間にわずか0.6兆ドルしか供給されないちっぽけな金市場」に一気に集中することで、価格が138倍(2000年からの金価格の伸び)といった驚異的な上昇を見せるのは、一時的な投機ブームではなく「必然の構造」であると結論づけられています。

世界を動かす3つのメガトレンド

世界を動かす3つのメガトレンド

1. 食料の需要増加(人口の増加)

世界の人口は増え続けており、それに伴って「胃袋の数」は確実に増え続けています。食料への需要は人口の伸び(年率1.5%)に比例して増加するため、‌‌マイルドで確実な成長トレンド‌‌を形成しています。

2. 資源・エネルギーの爆発的需要(GDP成長とAI革命)

発展途上国や新興国の爆発的な経済成長(GDPの伸び)や、世界規模でのAI革命に伴い、鉱物やエネルギー資源の消費がさらに加速しています。AIの巨大データセンター建設などは想像以上に銅やレアメタル、発電資源を大量に消費するため、既存のイメージを覆す勢いで好物やエネルギーの需要が膨らみ続けています。鉄などのリサイクル可能な金属とは異なり、原油のように消費して消えてしまう資源は、‌‌経済規模の拡大とともに天井知らずの新規需要プレッシャー‌‌に晒されています。

3. 現金の希釈化(国家による紙幣の過剰増発)

各国政府や中央銀行は、経済を回すため、あるいは各種の補助金政策などのために、これからもお金をすり(増発し)続けます。これにより紙幣の供給量が経済規模に対して過剰になり、‌‌お金そのものの価値が薄まり(低下し)続ける「現金の規格化(価値の低下)」‌‌が引き起こされています。


メガトレンドの文脈における金価格上昇の真実

通貨価値の低下に対する最強の対抗策

これら3つのメガトレンドによって生じる「食料の価値が上がり、資源の価値が上がり、現金の価値が下がる」という構造は、誰にも止めることができない巨大な潮流です。
この潮流において、人工的にいくらでも増やせる「紙の印刷物」に過ぎない紙幣に対し、地球上から地道に掘り出すしかなく採掘量に厳然たる限界がある天然のゴールドは、‌‌「増やすことができない本物のお金」‌‌として対比されます。元アブダビ投資庁ファンドマネージャーのNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏は、Tadashi Yamaguchi?(ヤマグチ・タダシ?)氏との対談で、1960年から2025年までの長期で見ると世界のマネーの伸び(年率6.8%)と金価格の伸び(年率7.2%)がほぼ同等であることを示し、ゴールドが紙幣の価値低下に対する最強のインフレヘッジ(安全資産)として機能してきたことを解説しています。

最も強い上昇構造を持つ「ゴールド」

ゴールドは産業用需要がわずか7%しかなく、景気や技術トレンドに左右される他の貴金属(銀59%、プラチナ60%が産業用)とは根本的に異なり、‌‌「国が認める究極のお金(代替通貨)」‌‌として扱われます。
世界の過剰なマネー膨張と通貨価値の低下というメガトレンドの究極の結論として、‌‌最も強い上昇構造を持つのがゴールドである‌‌と位置づけられています。世界の極めてちっぽけな金市場(年間の新規生産量は世界の金融市場全体のわずか0.2%)に対して、紙幣の価値低下を確信した世界の中央銀行や個人投資家が資金をほんの少しシフトさせるだけで、金価格には凄まじい上昇インパクトがもたらされる必然の構造になっているのです。

インフレ時代の資産防衛

インフレがもたらす現金価値の低下と「現金100%」の危険性

昭和・平成のデフレ常識からの脱却

「投資は危ないから全額を銀行預金にしておこう」という考え方は、物価が下がっていた昭和や平成のデフレ時代の古い常識にすぎません。国がお金をすり(増発し)続け、物価が上がり続ける現代のインフレ時代においては、‌‌現金をそのまま動かさずに置いておくことこそが「最もリスクを負っている状態」であり、確実に価値が目減りしていく最も危険なギャンブル‌‌に変わってしまいます。
物価上昇のスピードに対して給料の伸びが追いつかない現代社会を生き抜くためには、現金の価値低下をヘッジする「資産防衛」を実践することがこれからの必須スキルとなります。

「物」が主役となる経済への景色変化

元アブダビ投資庁ファンドマネージャーであるNori Hayashi?(ハヤシ・ノリ?)氏とTadashi Yamaguchi?(ヤマグチ・タダシ?)氏の対談では、現在の物価上昇の本質が語られています。それは単に「物の値段が上がって生活が苦しい」ということではなく、‌‌「お金の価値が下がっている(希釈化している)」‌‌という事実です。
「お金」を主役として見るか、「物」を主役として見るかによって、経済の景色は180度変わります。人口増加による食料需要の増加、AI革命や新興国のGDP成長による資源・エネルギーの爆発的需要、そして国家によるお金の刷りすぎ(現金の希釈化) という世界を動かす「3つのメガトレンド」により、物(資源や食料)の価値が上がり、お金の価値が下がり続ける構造は誰にも止められない必然の潮流となっています。


金価格が上昇し続ける本当の理由と資産防衛の親和性

「国が認める究極のお金」であるゴールド

このメガトレンド(食料・資源・現金)の結論として、‌‌最も強い上昇構造を持つのがゴールド(金)‌‌です。
Silver(シルバー/銀)やプラチナなどの他の貴金属は、産業用需要が過半を占める(銀59%、プラチナ60%)ため、景気の悪化や技術のトレンド(EV化など)に左右される「ただの素材」にすぎません。それに対し、ゴールドは産業用需要がわずか7%しかなく、景気に左右されません。ゴールドは、世界中の中央銀行が外貨準備として買い集める、‌‌「国が認める究極のお金(代替通貨)」‌‌としての唯一無二の地位を確立しています。

人工的に増やせる紙幣に対する、ゴールドの圧倒的希少性

紙幣は国家の都合で人工的にいくらでも増刷できますが、ゴールドは地道に掘り出さなければ手に入らない「天然物」であり、採掘量には厳然たる限界があります。
1960年から2025年までの長期データを見ると、世界のマネーの伸び(年率6.8%)と金価格の伸び(年率7.2%)はほぼ同等です。これは、金が紙幣の増刷スピードと同じペースで値上がりし、価値を維持してきた「本物のお金」であることを証明しています。
さらに、世界の金融市場全体(270兆ドル)に対して、年間の金の新規生産量(0.6兆ドル)はわずか‌‌0.2%‌‌という極めてちっぽけな市場規模しかありません。この圧倒的に小さな受け皿に対して、紙幣の価値低下を確信した世界の中央銀行(特に中国、ロシア、インド、トルコなどの新興国)が国レベルの巨大な資金で買い占めを進めているため、金価格は上昇し続ける必然の構造となっています。

高値更新こそが強固な需要の証明

「過去最高値だから今は危なくて買えない」という見方は、投資の本質からズレています。‌‌高値がついているという事実そのものが、今まさに世界中の人々や中央銀行が喉から手が出るほどゴールドを欲しがっているという、強固な需要の裏付け(証拠)‌‌なのです。去年の今頃も、3年前も4年前も「高値だから買えない」と言っていた人々は機会を逃し、その時に買った人々が資産を増やしています。


まとめ:個人に求められる防衛スキル

まず第一歩として「学ぶ」こと

江戸時代の終焉期に、幕府がお金のすりすぎ(コ番の金の含有量を減らした悪貨の増発)によって米価が8割も高騰する大インフレを引き起こして滅亡した際、庶民は質の高いコ番を蔵に蓄積して自己防衛しました。彼らは「21円でできた紙の印刷物」にすぎない紙幣を蔵に入れることはしませんでした。
Nori Hayashi?氏は、Jim Rogers(ジム・ロジャーズ)氏やPeter Lynch(ピーター・リンチ)氏といった世界的投資家から直接学んだ判断ノウハウを交え、歴史は繰り返されていると警告します。現代の過剰なマネー膨張というインフレ時代において、最大の防衛策は、‌‌現金100%の無防備な状態から少しだけでも視点を変え、本物のお金である「ゴールド」の上昇構造を学び理解すること‌‌です。その仕組みを腑に落とすことこそが、不安を減らし、冷徹な資産防衛を実行するための確かな第一歩となります。

情報源

動画(27:09)

【後編】プロが明かすインフレ時代の資産防衛とは!? | "世界の中央銀行が密かに買い集めている資産"の正体|世界を動かす"3つのメガトレンド"|元アブダビ投資庁のプロ投資家が明かす現金100%の危険性

https://www.youtube.com/watch?v=RFSS5wgTClU

10,400 views 2026/07/26


【前編】金(ゴールド)が上がり続ける"本当の理由"|ニュースが報じない根本原因を元ファンドマネージャーが解説【千葉テレビスペシャル#1】

https://www.youtube.com/watch?v=U9CiEAC5U6o

8,900 views 2026/08/08

(2026-08-09)