メインコンテンツまでスキップ

UFO (Rahma, UMMO) に関連 : Edelweiss(極悪カルト)の犯罪

· 約75分
gh_20260618_edelweiss.jpg

(全体俯瞰 : AI 生成) click で拡大

前置き+コメント

Web 上の 10個の 情報源 を AI で整理した。この UFO に関連した極悪カルトの犯罪事件は英語圏では殆ど知られていないようだ。日本では言わずもがな。


AI は詳細情報(特に犯罪の手口)が悪用される(or AI 批判を引き起こす)ことを危惧して

NotebookLM はこの質問には答えられません。言い換えるか、別の質問をしてみてください。

と頻繁に詳細な回答を拒絶するので面倒。


NotebookLM がこの件で Web から選び出した情報源のひとつ、

"Crítica de la Razón Paranoide I | Reino de Cordelia"

という Genocidio の著作では

アメリカの極右民兵組織などは、連邦政府や国連を「悪魔的機関」と見なしている。

と主張しているが、Genocidio 自身もアメリカの右翼を悪魔的と断定しているので、やっていることは同じレベル。Genocidio を含め、誰かを悪魔的だと決めつける人間だけが悪魔的所業をなしうる(=悪魔を生み出し、自身が悪魔と化す)。

現実に存在するのは社会的な勢力間の力学における作用と反作用のみで、その力学作用の片側のみに人間は正義や理念、理想といった類の虚構のラベルを貼り付けたがる。そして次には、その虚構に盲目的に憑き動かされてしまう。


以下、情報源を NotebookLM で整理した内容。

要旨

提供された資料は、スペインにおける‌‌陰謀論、セクト(カルト)、そして超常現象への執着‌‌という、社会の深層に根ざした現象を多角的に分析しています。

第一の資料は、山岳会を隠れ蓑に子供たちを洗脳し、‌‌宇宙人信仰とナチズム‌‌を融合させた破壊的セクト「‌‌エデルワイス‌‌」の恐るべき実態と、その背景にある司法・政治的腐敗を告発しています。

第二の資料は、アレハンドロ・M・ガジョの著書に基づき、‌‌民主主義を脅かすパラノイア的な思考‌‌や陰謀論の歴史的変遷を学術的に考察し、それらが現実を歪め集団的狂気へと導く危険性を説いています。

第三の資料は、偽の宇宙人「‌‌ UMMO(ウムモ)‌‌」事件というスペイン史上最大の捏造劇を追い、独裁政権下の抑圧された社会がいかにして荒唐無稽な嘘を受け入れたかを明らかにしています。

総じて、これらの資料は‌‌歴史の暗部、集団心理、そして事実が虚構に飲み込まれる危うさ‌‌についての深い洞察を提示しています。

@@ no search index start

目次

  1. 前置き+コメント
  2. 要旨
  3. 陰謀論の解剖:パラノイアからジェノサイドへ ―― ブリーフィング・ドキュメント
    1. エグゼクティブ・サマリー
    2. 1. 陰謀論の定義と特性
    3. 2. 歴史的展開:敵の構築
    4. 3. スペインにおける陰謀論:ウンモとエデルワイス
    5. 4. 現代の政治的過激主義と新秩序
    6. 5. 結論と洞察
  4. スペインのカルト・陰謀論組織「エデルワイス」概要
  5. セクト「エーデルワイス」
  6. 登山・スポーツ団体「ボイナス・ベルデス」を隠れ蓑にする
    1. ‌1. 完璧な隠れ蓑としての「ボイナス・ベルデス」‌
    2. ‌2. 巧妙な勧誘手口と親の信頼の獲得‌
    3. ‌3. 二重のピラミッド型組織と「選別」‌
  7. 10〜12歳の良家の少年を標的に勧誘
    1. ‌1. なぜ「10〜12歳」が狙われたのか‌
    2. ‌2. 「良家(裕福な家庭)」の少年の心の隙間を利用‌
    3. ‌3. 「良家」を標的にしたことの二面性(隠蔽と崩壊)‌
    4. ‌4. 出所後のターゲット層の180度転換‌
  8. 「デライスの鉄の守護隊」が受けた洗脳儀式の内容は?
  9. エディが自称した「アラン王子」と「デライス星」の教義について詳しく
    1. ‌1. 「アラン王子」というキャラクターの誕生‌
    2. ‌2. 地球滅亡の予言と「デライス星」への救済‌
    3. ‌3. 「デライス星」= 男性と同性愛の楽園‌
    4. ‌4. 忠誠の誓いと「鉄の近衛兵」‌
  10. ウム星人のシンボル「)+(」を焼き印に選んだ理由は何ですか?
    1. ‌1. 既存のUFO神話(ウム事件)の借用‌
    2. ‌2. 宗教的な信仰と「絶対的服従」の証‌
    3. ‌3. シンボルの本来の考案者(ペーニャ)の憤り‌
  11. 1992年の「地球滅亡」という予言はどのように語られた?
    1. ‌1. 差し迫った「核の脅威」‌
    2. ‌2. 故郷「ナザル星」の悲劇を利用した説得‌
    3. ‌3. 唯一の脱出方法と「選ばれし者」の特権意識‌
    4. ‌4. 惑星「デライス」や「ナザル」への避難‌
  12. ウム事件の捏造とエーデルワイスの教義の関係をもっと詳しく
    1. ‌1. ウム事件(UMMO)の捏造:ホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャの「社会実験」‌
    2. ‌2. エーデルワイスによる神話の盗用‌
    3. ‌3. 捏造者ペーニャの恐怖と「実験」の終焉‌
    4. ‌結論‌
  13. 教義:宇宙人崇拝とナチズム
    1. ‌1. ナチズムと軍国主義の美学‌
    2. ‌2. 宇宙人崇拝と終末論‌
    3. ‌3. 「宇宙からのナチス」とカルトのキメラ化‌
    4. ‌4. 教義の真の目的:搾取の正当化‌
  14. 犯罪行為と被害
    1. 1. 性的虐待と精神的・肉体的拷問
    2. 2. 児童買春ネットワークと詐欺行為
    3. 3. 最も凄惨な被害構造
    4. 4. 隠蔽の背景と被害者の深いトラウマ
  15. 情報源

@@ no search index stop

陰謀論の解剖:パラノイアからジェノサイドへ ―― ブリーフィング・ドキュメント

エグゼクティブ・サマリー

本文書は、陰謀論(TdC: Teorías de la Conspiración)の本質、歴史的展開、および社会に与える破壊的な影響についてまとめたものである。提供された資料に基づき、陰謀論を単なる「空想」ではなく、特定の政治的・経済的目的のために構築され、時には集団虐殺(ジェノサイド)やカルト的虐待を正当化する「論理的装置」として分析する。

主要な論点:

  • 定義の峻別: 現実に存在する「具体的な犯罪的共謀(限定的・失敗の可能性あり)」と、陰謀論が主張する「絶対的・普遍的な陰謀(完璧・全能)」は根本的に異なる。
  • 悪魔化の歴史: 中世の魔女狩りから、反ユダヤ主義、フリーメイソン排斥まで、陰謀論は常に「目に見えない敵」を作り出し、社会の不安を外部に転嫁してきた。
  • スペインの事例: 「ウンモ(Ummo)」神話や「エデルワイス(Edelweiss)」セクトの事例は、偽情報がいかにして個人の人格を破壊し、深刻な性犯罪や社会的スキャンダルへと発展するかを如実に示している。
  • 現代の脅威: 現代の極右・極左の言説において「融合パラノイア」が見られ、Qアノンや「偉大なる置換」などの陰謀論がテロリズムや民主主義への攻撃を誘発している。

1. 陰謀論の定義と特性

分析によれば、陰謀論は現実の共謀とは異なる独自の論理構造を持つ。

1.1 現実の共謀 vs. 大いなる陰謀論

資料では、以下の4つの特性から両者を区別している。

特性現実の共謀(犯罪・家庭内)大いなる陰謀論 (TdC)
確実性失敗や誤算、裏切りが伴う(不完全)完璧に実行され、失敗がない(完璧)
空間的範囲特定の国や地域に限定される地球全体、あるいは宇宙規模(普遍的)
時間的範囲目標達成とともに終了する数世紀にわたる永続的な計画
因果関係偶然や不運の介在を認める偶然を完全に否定し、すべてに原因を求める

1.2 認識論的「下水道」

陰謀論は、科学的方法論や哲学が放棄してきた「認識論の下水道」から湧き出る。それは、複雑な現実を「一目で理解可能な地図」へと単純化し、信奉者に偽りの万能感を与える。

2. 歴史的展開:敵の構築

歴史を通じて、支配層や特定の集団は、危機の時代に「身代わり(スケープゴート)」を作り出すために陰謀論を利用してきた。

2.1 魔女と悪魔

中世末期、飢饉や疫病(黒死病)の責任を負わせるために「魔女」が捏造された。

  • 悪魔化のプロセス: 1233年、グレゴリウス9世が異端として魔女を宣告。孤立した高齢女性や社会的に弱い立場の人々が標的となり、数万人が処刑された。
  • 機能: 宗教的コスモロジー(世界観)が説明できない不幸を「悪魔の代理人による攻撃」として説明し、秩序を維持した。

2.2 ユダヤ人とフリーメイソン

  • ユダヤ人陰謀論: 『シオン賢者の議定書』などの偽造文書に基づき、「ユダヤ人が世界支配を企んでいる」というパラノイアが構築された。これがナチスによるホロコーストの「理論的裏付け」となった。
  • フリーメイソン排斥: カトリック教会や独裁政権(フランコ政権など)は、自由主義や世俗化の波を「メイソンの陰謀」と呼び、弾圧の口実にした。

3. スペインにおける陰謀論:ウンモとエデルワイス

スペインの事例は、陰謀論がいかにして具体的な犯罪組織(セクト)の土壌となるかを示している。

3.1 ウンモ(Ummo)詐欺

1960年代から90年代にかけて、「ウンモ星人」からの通信とされる文書がスペイン内外で流通した。

  • 首謀者: 心理学者のホセ・ルイス・ヨルダン・ペーニャ。彼は「人間の盲信性を研究するための実験」として、緻密な偽造手紙や写真、音声加工を用いた電話連絡を何年にもわたり継続した。
  • 社会的背景: フランコ末期の情報統制とカトリック的土壌が、超自然的な説明を求める大衆を生み出した。

3.2 セクト「エデルワイス(Edelweiss)」

ウンモ神話は、 Eduardo González Arenas(通称「エディ」)による破壊的セクト「エデルワイス」の基礎となった。

  • 教義: 自身を「デルハイス(Delhaiss)」星から来た異星人と称し、10歳から12歳の少年たちを登山グループの口実で勧誘。核による世界の終末から救うと称してマインドコントロールを行った。
  • 犯罪: ナチズムに近い選民思想に基づき、指導者と少年たちの間での組織的な性的虐待(ペドフィリア)を奨励。
  • 結末: 1990年代に発覚し、エディは後に元信者によって殺害された。この事件は、陰謀論が単なる娯楽ではなく、深刻な人権侵害の温床であることを証明した。

4. 現代の政治的過激主義と新秩序

現代の陰謀論は、インターネットを通じて急速に拡散され、物理的な暴力へと結びついている。

4.1 新世界秩序(NWO)と民兵運動

アメリカの極右民兵組織などは、連邦政府や国連を「悪魔的機関」と見なしている。

  • 信念体系: エリート層(ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロス等)が銃器を没収し、強制収容所(FEMAキャンプ)へ国民を送り込もうとしていると信じている。
  • 暴力の連鎖: 1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件、2011年のオスロ乱射事件、2019年のクライストチャーチ銃撃事件などは、すべて陰謀論(「偉大なる置換」や「白人ジェノサイド」)に触発されたものである。

4.2 融合パラノイア(Paranoia of Fusion)

かつて極右特有のものだった陰謀論的思考が、極左やアイデンティティ政治の枠組みにも浸透している。

  • 特性: 左右の両極端が「世界を操る秘密の権力」という結論で一致し、事実を軽視して感情的な動員を行う。
  • 事例: 11-M(マドリード列車爆破テロ)に関する「真相究明」運動や、新型コロナウイルス(COVID-19)に関する陰謀論など。

5. 結論と洞察

資料が提示する最も重要な警告は、‌‌「無害な陰謀論など存在しない」‌‌ということである。

  • 社会活動の麻痺: 陰謀論は「すべてはあらかじめ決められている」という感覚を植え付け、現実的な社会変革(プラクシス)を麻痺させる。
  • 独裁の武器: 歴史上、すべての独裁者は「普遍的陰謀」の概念を、個人の抑圧や虐殺の免罪符として利用してきた。
  • 今後の課題: 陰謀論は、現代の「ポスト真実(Post-truth)」の時代において、単なる知識の欠如ではなく、特定の政治的アイデンティティとして機能している。これに対抗するには、単なる情報の修正ではなく、社会的な信頼構築と認識論的な誠実さが求められる。

「偽情報を十分に流布させることができれば、全世界の現実との接触を断つことができる。おそらく、自分自身の現実さえも。」 ―― フィリップ・K・ディック

本文書は提供されたソースコンテキストのみに基づき、情報アーキテクトによって合成・作成された。

スペインのカルト・陰謀論組織「エデルワイス」概要

組織・団体名創設者活動期間所在地・地域主な教義・主張被害内容・犯罪行為結末・法的措置
エデルワイス (Edelweiss) / 正式名:エデルワイス青少年登山協会 (Asociación Juvenil de Montaña Edelweiss)エドゥアルド・ゴンサレス・アレーナス (Eduardo González Arenas) 、通称「エディ」、「アラン王子」1970年〜1984年 (1990年代まで活動継続との説もあり)スペイン (マドリード、カセレス、アリカンテ、ビーゴ、カナリア諸島、バダホス、ブルゴス、イビサ島)、ポルトガル (リスボン)、フランス、中南米ネオナチ思想、異星人崇拝 (創設者がナザール惑星やデライス惑星の王子であると自称し、惑星ウンモの存在を背景とする)、エソテリズム、反共主義、準軍事組織化。1992年に地球が滅亡し、選ばれた者のみが宇宙船で男性のみの惑星「デルハイス」へ脱出できると主張。女性を不完全と見なし、男性同士の同性愛関係を理想化するエリート階級形成を標榜。未成年者に対する性的虐待、男児への性的暴行、児童買春ネットワークの運営、人身売買、洗脳 (マインドコントロール)、人格破壊、厳しい軍隊式の訓練、身体的・精神的虐待、金銭の搾取。忠誠の証として、UMMOのシンボル「)+(」を未成年者の脇の下や腕に焼き印で刻む行為。1984年に警察の介入を受け組織解体。1991年、創設者は禁錮168年、他の幹部10名も14〜65年の判決を受けたが、旧刑法の規定や恩赦等により創設者は1997年に出所。1998年9月3日、再組織化を企てていたとされるイビサ島にて、被害者の一人であった当時17歳の少年に殺害された。
  • [1] Crítica de EDELWEISS: ¿Estas cosas pasaban en España? - Cine con Ñ
  • [2] EDUARDO GONZALEZ Y EDELWEISS: LA SECTA NAZI DE LOS OVNIS - El Ojo Critico
  • [3] ENTREVISTA A NATALIA CARDENAS: LA SECTA EDELWEIS Y EL ASESINATO DE EDUARDO GONZALEZ - El Ojo Critico
  • [4] Edelweiss (organization) - Wikipedia
  • [5] Edelweiss, la secta española que ofrecía salvación y funcionaba como factoría de explotación sexual | HemeroSectas | Archivo sobre grupos de alto control
  • [6] UFOLOGÍA Y SECTAS - Eumed.net
  • [7] Crítica de la Razón Paranoide I | Reino de Cordelia

セクト「エーデルワイス」

‌セクト「エーデルワイス(Edelweiss)」‌‌は、1970年代から1984年にかけてスペインで活動した、ネオナチズムとUFO信仰を掲げる破壊的カルトです。元スペイン外人部隊兵の‌‌エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス(通称「エディ」)‌‌によって創設されたこの組織は、表向きは「ボイナス・ベルデス(グリーンベレー)」などの名称で、ボーイスカウト風の青少年登山・スポーツ団体を装っていました。しかしその実態は、10歳から15歳の少年たちを洗脳し、性的搾取(小児性愛)を行うための隠れ蓑でした。

このセクトの教義は、オカルトや地球外生命体への信仰が異様な形で入り交じったものでした。エディは少年たちに対し、1992年に核戦争による地球の滅亡が迫っていると説き、自分は‌‌「デルハイス(Delhaiss)」や「ナザル(Nazar)」と呼ばれる惑星から来た宇宙人の王子「アラン」‌‌であると名乗りました。そして、過酷なサバイバル訓練や自分たちのルールに従えば、その惑星へ避難し救済されると約束したのです。

ここで、スペインのUFO陰謀論の歴史において悪名高い‌‌「ウム(Ummo)事件」との直接的な接点‌‌が生まれます。 UMMO 事件とは、ホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャという人物が「 UMMO 星人」からの手紙やUFO写真を捏造した大規模な詐欺事件ですが、エディはこの UMMO 星人の神話を自身のカルトの支配ツールとして悪用しました。エーデルワイスの信者(「鉄の近衛兵」などと呼ばれた幹部候補)となった少年たちは、忠誠の証として、 UMMO 星のシンボルである‌‌「)+(」のマークを腕や脇の下に焼きごてで刻印(タトゥー)‌‌させられました。 UMMO 事件の首謀者であるホルダン・ペーニャ自身も後に、自分の「実験」を終わらせる決意をした理由の一つとして、エーデルワイスが子供たちに自分の作ったシンボルを焼き印し、同性愛や性的虐待に利用しているのを知って憤慨したからだと述べています。

少年たちを支配するため、エディは手品やウィジャボード(こっくりさん)などを用いて超能力を持っているかのように装い、心理操作を行いました。また、軍隊式の訓練を強いる一方で、‌‌「デルハイス星は男性だけの楽園であり、女性は不完全な存在である」‌‌と教え込みました。これにより、女性との交際を禁じ、少年同士やリーダーとの同性愛的な性的関係を持つことが「異星での生活に向けた準備」として正当化・強要されたのです。

このセクトが長期間にわたって発覚せず、400人規模の子供たちを集めることができた背景には、‌‌当時のスペイン社会の特殊な状況と、陰謀論が受け入れられやすい土壌‌‌がありました。1970年代のフランコ独裁体制末期から移行期にかけてのスペインは、カトリックの信仰が揺らぎ、UFOブームやオカルトへの関心が高まっていた時期でした。また、エディは愛情に飢えた脆弱な少年だけでなく、社会的に地位のある裕福な家庭の少年も標的にしました。被害者が裕福な家庭の出身であったため、世間体やスキャンダルを恐れる親たちが被害届を取り下げるケースが相次ぎ、さらに憲法制定前の古い刑法では特定の性的虐待行為が犯罪として明確に規定されていなかったことも、セクトの活動を野放しにする要因となりました。

エーデルワイスは1984年に警察の介入により解体されました。1991年に行われた裁判で、エディは168年の禁固刑を言い渡されましたが、当時の刑法の恩恵などによりわずか6年で出所しました。しかし出所から1年後の1998年、イビサ島のカフェテラスにて、かつて彼に虐待され、人生を狂わされた元信者の青年の手によって首を切り裂かれ、暗殺されるという凄惨な結末を迎えました。

登山・スポーツ団体「ボイナス・ベルデス」を隠れ蓑にする

エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)が創設したセクト「エーデルワイス」は、その異常な教義と性的搾取を隠蔽するため、‌‌青少年向けの登山・スポーツ団体「ボイナス・ベルデス(グリーンベレー)」という完璧な隠れ蓑‌‌を利用していました。この表向きの顔と、裏に隠された洗脳および搾取のシステムは、非常に巧妙な階層構造と勧誘手口によって成り立っていました。

‌1. 完璧な隠れ蓑としての「ボイナス・ベルデス」‌

エーデルワイスは当初、1970年に「エーデルワイス青少年登山協会」として発足し、翌1971年に「エーデルワイスのボイナス・ベルデス」と改称しました。彼らはマドリードの小教区(教会)を拠点として発足し、その後複数の学校や教区、さらにはカセレス、アリカンテ、カナリア諸島など全国規模へと活動を広げました。

表向きはボーイスカウトのような健全な野外活動団体を装い、軍隊の放出品(ベレー帽、登山靴、膝下までの靴下など)を身につけ、山でのキャンプやサバイバル訓練を行っていました。親たちに対しては、「少年たちを麻薬や不良行為から遠ざけ、健全に保護するアメリカ式のアウトドア組織」として説明されており、親たちは自分の子供が健康的なスポーツ活動に参加していると完全に信じ込んでいました。

‌2. 巧妙な勧誘手口と親の信頼の獲得‌

彼らのターゲットとなったのは主に‌‌10歳から15歳の少年たち‌‌でした。勧誘はマドリードのレティーロ公園やビリヤード場などで、すでに幹部となっている若者(モニター)によって行われました。

その手口は非常に狡猾で、まず「心理テスト」を口実に少年に近づき、その結果を報告するという名目で少年の自宅を訪問して親の信頼を勝ち取りました。エディが特に狙いを定めたのは、親が離婚していたり、共働きで忙しくしていたりする‌‌裕福な家庭(プロフェッショナル階層)の、愛情やロールモデルに飢えた「脆弱な少年たち」‌‌でした。エディは彼らの弱みにつけ込み、良き理解者を装って少年たちを惹きつけたのです。

‌3. 二重のピラミッド型組織と「選別」‌

組織の内部は、軍隊式の厳格なピラミッド型階層(大佐、司令官、大尉、中尉、伍長など)に分かれており、忠誠心に応じてメンバーが昇格する仕組みでした。エディは、警察の捜査や内部告発を逃れるため、組織を頻繁に再編・細分化し、以下のような多層的なグループを使い分けて少年たちを支配していました。

  • ‌レンジャーズ(Rangers)やボイナス・ベルデス:‌‌ 組織の「表の顔」であり、純粋に登山やキャンプを楽しむだけの一般メンバー(約400人)の集団でした。彼らは裏での性的搾取やオカルト儀式を知りませんでしたが、エディは社会的なカモフラージュのために彼らの存在を必要としていました。
  • ‌カミサス・パルダス(Camisas Pardas / 褐色のシャツ隊):‌‌ 明確にネオナチ的な思想を持つサブグループ。
  • ‌エーデルワイス / 鉄の近衛兵(Guardia de Hierro):‌‌ 一般メンバーの中から選ばれた約50人の狂信的なエリート集団で、セクトの「核」でした。彼らは UMMO 星のシンボルを体に焼き印され、エディへの絶対的な服従を誓っていました。この鉄の近衛兵のメンバーは、新しい少年を勧誘したり、エディに捧げるための性的関係を新しい少年に教え込んだり(準備させたり)する役割まで担わされていました。出所後、彼がイビサ島に逃れた際は、この親衛隊的グループは「ロス・ドーベルマン(Los Doberman)」と名を変えて存続しました。

このように、「ボイナス・ベルデス」という健全なスポーツ団体の看板は、‌‌社会や親の目を欺きながら、多数の少年を合法的に集めるための巨大な集客装置‌‌として機能していました。そして、集まった数百人の少年たちの中から、心理的に操作しやすく忠誠心の高い者だけをふるいにかけ、秘密裏に「鉄の近衛兵」という搾取の対象となる上位階層へと引き上げるという、恐るべき二重構造のシステムが構築されていたのです。

10〜12歳の良家の少年を標的に勧誘

セクト「エーデルワイス」の組織構造と勧誘手口において、‌‌「10〜12歳の良家(裕福な家庭)の少年たち」‌‌を標的にしていたことは、この組織が長期間にわたって洗脳と搾取を維持できた理由、そして最終的な崩壊の要因を理解する上で非常に重要なポイントです。

資料によると、この特定のターゲット層は、組織のピラミッド構造の中で以下のように機能し、操作されていました。

‌1. なぜ「10〜12歳」が狙われたのか‌

エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)が創設した表向きの登山・スポーツ団体は、主に10歳から12歳(あるいは15歳まで)の少年たちを勧誘の標的にしていました。彼がこの年齢層を好んだのは、人格が形成される途上の脆弱な時期であり、自身の作り上げた「宇宙人アラン王子」の神話や、地球滅亡から救済されるというファンタジーを信じ込ませやすかったためです。

エディは少年たちを性的搾取の対象としていましたが、彼らが思春期に達して成長すると、今度は組織のヒエラルキーの「上位」へと引き上げました。絶対的な忠誠を示した者は「モニター(指導員)」や「鉄の近衛兵」へと昇格させられ、今度は彼ら自身が新たな10〜12歳の少年たちを公園などで勧誘し、エディに捧げるための準備をする役割を担わされるという、自己増殖的なピラミッド構造が構築されていました。

‌2. 「良家(裕福な家庭)」の少年の心の隙間を利用‌

エディがマドリードで特に標的にしたのは、社会的地位のある専門職や「裕福な家庭(familias «bien»)」の出身者でした。裕福な家庭であっても、親が仕事や政治活動などで忙しかったり、離婚していたりすることで、愛情や身近なロールモデル(手本となる大人)に飢えている少年が少なくありませんでした。エディはそうした少年たちの心の隙間や脆弱性に付け入り、「自分たちが彼らを保護し、真の愛情や居場所を与える」という良き理解者の仮面を被って彼らを惹きつけたのです。著名な社会学者の息子であったイグナシオ・デ・ミゲルも、こうした初期の勧誘で取り込まれ、後に自身も加害者側に回る「鉄の近衛兵」へと変貌してしまった一人です。

‌3. 「良家」を標的にしたことの二面性(隠蔽と崩壊)‌

裕福な家庭の少年を標的にしたことは、セクトにとって長らく‌‌「隠蔽の盾」‌‌として機能しました。セクト内での虐待や異常な実態が親に発覚しそうになっても、世間体やスキャンダルを恐れる「良家」の親たちが、事件が公になることを望まずに被害届を取り下げるケースが相次いだためです。

しかし一方で、エディは後に‌‌「マドリードで警察に摘発され組織が崩壊した最大の理由は、被害者が社会的に影響力を持つ『良家の子供たち』だったからだ」‌‌と悟ることになります。

‌4. 出所後のターゲット層の180度転換‌

この教訓から、エディは刑務所を出所後、イビサ島で「ロス・ドーベルマン(Los Doberman)」という新たなグループを再建した際、勧誘のターゲットを意図的に変更します。マドリード時代とは打って変わって、親がいない孤児や家庭環境に問題のある、‌‌「リソース(資金や後ろ盾)を持たない少年たち」‌‌ばかりを標的にするようになりました。これは、社会的に無力で訴える親を持たない少年たちを狙うことで、警察や社会からの追及を逃れ、再び捕まるリスクを減らすための極めて狡猾な手口でした。

結論として、エーデルワイスにおける「10〜12歳の良家の少年」の勧誘は、愛情に飢えた少年の心理を操って絶対的な忠誠を誓う幹部(加害者)を育成するための‌‌洗脳の入り口‌‌であり、同時に、親の体面を利用して事件を隠蔽する‌‌組織防衛のシステム‌‌として巧妙に組み込まれていました。

「デライスの鉄の守護隊」が受けた洗脳儀式の内容は?

セクト「エーデルワイス」の内部において、「デライスの鉄の守護隊(Guardia de Hierro de Delhais)」と呼ばれるエリート集団(セクトの中のセクト)へ昇格する際、少年たちは‌‌絶対的な服従と忠誠を誓う過酷な洗脳儀式‌‌を受けていました。

資料によると、その儀式の具体的な内容は以下の通りです。

  • ‌絶対的忠誠の誓い(宣誓):‌‌ 昇格する少年たちは、「愛・正義・自由の3つの普遍的かつ基本的な概念を守り、真実の道を歩み、デライス星で完璧な存在となるまで、‌‌我が君主である偉大なるアラン(エディの自称)に仕え、死ぬまでデライスの鉄の守護隊の一員として戦うことを名誉にかけて誓う‌‌」という特定の誓いの言葉を唱えさせられました。
  • ‌真っ赤に焼けた鉄線による「焼き印」:‌‌ この宣誓の言葉を口にする間、少年たちは苦痛の表情を見せることなく、‌‌真っ赤に熱した鉄線(ワイヤー)で皮膚に焼きごてを押されました‌‌。焼き印の形は、当時のスペインで有名だったUFO陰謀論「ウム(UMMO)事件」のシンボルである‌‌「)+(」のマーク‌‌でした。
  • ‌焼き印の場所と親への隠蔽:‌‌ このマークは、‌‌左脇の下や前腕の内側‌‌など、服を着ていれば見えない場所に意図的に刻印されました。これはエディ(宇宙人アラン王子)への完全なる服従と自己犠牲の証拠であり、親たちには決して見つからないよう厳重に隠すことが求められていました。

少年たちがこのような異常な痛みを伴う儀式を受け入れたのは、エディが語る「地球はまもなく滅亡し、選ばれた者だけが男性だけの楽園であるデライス星(あるいはナザル星)へ避難できる」というオカルト的な教義を、‌‌一種の宗教として深く信じ込まされていた(洗脳されていた)ため‌‌です。マドリードの山中で行われたキャンプの中で、少年たちにとってこの「鉄の守護隊」への昇格と焼き印の儀式は、自分たちが特別な存在(選ばれし者)になれる「夢の目標」として巧みにすり込まれていました。

エディが自称した「アラン王子」と「デライス星」の教義について詳しく

エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)が少年たちを洗脳・支配するために作り上げた「宇宙人アラン王子」と「デライス星(およびナザル星)」の教義は、彼の個人的な孤独感やUFO・SFへの傾倒から生まれ、少年たちへの性的搾取を正当化するための極めて操作的なカルト・ファンタジーでした。

提供された資料に基づき、その教義の詳細を以下にまとめます。

‌1. 「アラン王子」というキャラクターの誕生‌

エディは少年時代、自身の両性愛的な傾向に悩み、父親から精神科に連れて行かれるなどの経験をして孤独を深めていました。その際にUFOに関する本を読んで強い感銘を受け、「自分はナザル(Nazar)星から来た王子である」という内面的な空想の世界を作り上げました。この架空のキャラクターである‌‌「アラン王子」‌‌を演じることで、エディは自分をエキゾチックで特別な存在に見せかけ、少年たちの心を惹きつけたのです。

‌2. 地球滅亡の予言と「デライス星」への救済‌

エディは少年たちに対し、‌‌1992年に核戦争などの大災害によって地球が滅亡する‌‌という終末論(アポカリプス)を説きました。アラン王子である彼は、少年たちをその破滅から救うためにやって来たと語り、「自分の故郷であるナザル星はすでに滅びており、次は地球の番だ」と脅して危機感を煽りました。 そして、過酷な肉体的・精神的訓練を積んで絶対的な忠誠を示した「選ばれし者」だけが、宇宙船に乗って‌‌「デライス星(Delhaiss)」という別の惑星へ避難・救済される‌‌と約束したのです。

‌3. 「デライス星」= 男性と同性愛の楽園‌

エディが教義の中で描いた「デライス星」は、大人や規則、厄介な問題が一切存在しない‌‌「少年(男性)だけの楽園」‌‌でした。 この星では、ゲイのフリーラブ(自由な恋愛)が基本的なルールであるとされました。エディは、ゲリラ部隊には男性しかいないという独自の理屈も交えながら、‌‌「少年同士やリーダーと特別な同性愛関係を持つことこそが、デライス星での生活に向けた準備である」‌‌と教え込みました。つまり、この壮大な宇宙の教義は、少年たちへの性的虐待や小児性愛を「高尚な宇宙のルール」として正当化し、強要するための巧妙な洗脳ツールだったのです。

‌4. 忠誠の誓いと「鉄の近衛兵」‌

この教義を深く信じ込まされた少年たちは、エリート集団である「デライスの鉄の近衛兵(Guardia de Hierro de Delhais)」へと昇格し、アラン王子に対する絶対的な服従を誓わされました。彼らの宣誓の言葉は次のようなものでした。 「愛、正義、自由の3つの基本概念を守り、真実の道を歩み、‌‌デライス星で完璧な存在となるまで、我が君主である偉大なるアラン(王子)に仕え、戦うことを名誉にかけて誓う‌‌」。 この誓いと共に、少年たちは UMMO 事件のシンボルである「)+(」の焼き印を体に刻まれ、アラン王子ことエディの欲望の犠牲となっていきました。

総じて、アラン王子とデライス星の教義は、愛情や居場所を求める脆弱な少年たちの冒険心や選民意識を巧みに操り、最終的に彼らを絶対的な支配下に置いて搾取するための、極めて邪悪で洗練されたフィクションであったと言えます。

UMMO 星人のシンボル「)+(」を焼き印に選んだ理由は何ですか?

エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)が少年たちの焼き印として UMMO (UMMO)星人のシンボル「)+(」(または「]+[」)を選んだ理由やその背景について、資料からは以下の点が確認できます。

‌1. 既存のUFO神話( UMMO 事件)の借用‌

当時のスペインは、UFOや宇宙人による侵略といったオカルト・SFブームの真っ只中にありました。その中で最も有名だったのが、心理学者のホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャが「人間の信じやすさを試す実験」として捏造した「 UMMO 星人」の物語です。エディ自身もUFOに関する書物を読んで強い影響を受けており、‌‌ UMMO 星人の神話を読んで自身のカルト教義(デライス星やアラン王子などの設定)に組み込み、そのシンボルをそのまま借用した‌‌のです。

‌2. 宗教的な信仰と「絶対的服従」の証‌

エディに洗脳された少年たちは、地球滅亡から救済され、男性だけの楽園である惑星「デライス」へ行けるという教義を‌‌「一つの宗教のように深く信じ込んで」‌‌いました。デライス星へ行くための条件として、幹部集団(鉄の近衛兵)へと昇格する少年たちは、前腕の内側や脇の下に UMMO 星人のサインを刻み込まれました。真っ赤に焼けた鉄線でこのマークを刻み込むことは、君主である「アラン王子(エディ)」に対する‌‌完全なる自己犠牲と盲目的な忠誠心を示す究極の証明‌‌として機能していました。

‌3. シンボルの本来の考案者(ペーニャ)の憤り‌

このシンボルの生みの親であるホルダン・ペーニャ自身は、エーデルワイスの活動とは一切無関係でした。しかし、ペーニャは後に、エディが自分の作ったシンボルを真に受けてカルトを形成し、‌‌子供たちに焼き印を押して同性愛的な虐待に利用しているのを知って「強い憤りを感じた(恐怖を覚えた)」‌‌と告白しています。ペーニャが25年間にわたって続けた UMMO 事件の壮大な捏造実験を終わらせる決意をした理由の一つは、まさにこのエーデルワイスによるシンボルの悪用だったと語られています。

つまり、エディが「)+(」を選んだのは、当時世間でまことしやかに語られていた「 UMMO 星人」の権威や神秘性を自身のカルトのハク付けとして利用するためであり、少年たちにとってはそれが「宇宙からの真実の印」であり、指導者への絶対服従を誓うための宗教的アイコンとして機能していたからだと言えます。

1992年の「地球滅亡」という予言はどのように語られた?

エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)による「1992年の地球滅亡」の予言は、少年たちに危機感を植え付け、服従させるための巧妙な洗脳ツールとして、以下のシナリオで語られていました。

‌1. 差し迫った「核の脅威」‌

エディは少年たちに対し、‌‌1992年に「核による大災害(カタクリスム)」によって地球が完全に消滅する‌‌という切迫した終末論を説きました。核戦争という具体的な恐怖をちらつかせることで、少年たちを不安に陥れました。

‌2. 故郷「ナザル星」の悲劇を利用した説得‌

宇宙人「アラン王子」を自称するエディは、‌‌「自分の故郷であるナザル星はすでに滅びており、次は地球の番だ」‌‌と語って危機感を煽りました。自らの架空の悲劇を語ることで、地球滅亡の物語に切迫感と信憑性を持たせようとしたのです。

‌3. 唯一の脱出方法と「選ばれし者」の特権意識‌

エディは、この世界的な破滅から逃れる‌‌唯一の手段は「エーデルワイスの鉄の近衛兵(Guardia de Hierro)」に所属すること‌‌だと教え込みました。この教義は、愛情や居場所を求めていた少年たちに対し、「自分たちは核の惨劇から救済される、重要で特権的な『選ばれし者』なのだ」という強い選民意識を与え、彼らの心を深く絡め取りました。

‌4. 惑星「デライス」や「ナザル」への避難‌

エディは、組織に絶対的な忠誠を示し、肉体的・精神的な訓練の基準を満たした(そしてエディの強要する同性愛関係を受け入れた)者だけが、‌‌最終的に宇宙船で救出され、同性愛の愛が支配する楽園「ナザル星」や「デライス星」へ避難できる‌‌と約束しました。

このように、1992年の地球滅亡という予言は、単なる終末論にとどまらず、恐怖と特権意識を巧みに操り、少年たちを絶対的な服従と性的搾取のシステムへと誘導するための大義名分として利用されていました。

UMMO 事件の捏造とエーデルワイスの教義の関係をもっと詳しく

UMMO 事件の捏造とセクト「エーデルワイス」の教義の関係について、資料からは「‌‌捏造されたSF的な神話が作者の手を離れ、別の犯罪者の洗脳ツールとして悪用(ハイジャック)された‌‌」という極めて特異な構図が浮かび上がります。

両者の関係を深く理解するために、以下のポイントに分けて詳しく解説します。

‌1. ウム事件(UMMO)の捏造:ホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャの「社会実験」‌

UMMO 事件は、1960年代からスペインの知識人層を中心に広まった精巧なUFO神話です。宇宙人からの手紙(高度な科学技術や哲学が記されたもの)が郵送され、マドリード郊外のアルチェやサン・ホセ・デ・バルデラスで「)+(」のマークがついたUFOの写真が撮られるなど、スペイン中を巻き込む大騒動となりました。 しかし、この事件の真の首謀者は心理学などに精通した‌‌ホセ・ルイス・ホルダン・ペーニャ‌‌という一人の人間でした。彼は人間の「信じやすさ(クレデュリティ)」を試す社会学的な実験として、精巧な手紙を偽造し、模型のUFOを糸で吊るして写真を撮り、音声変調器を使って宇宙人を装って電話をかけるなど、すべてを自作自演で作り上げていたのです。

‌2. エーデルワイスによる神話の盗用‌

エーデルワイスの創設者エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)は、ペーニャの実験とは全く無関係の人物でした。しかし、彼は当時世間を騒がせていた UMMO 事件の関連書物を読み、その設定やシンボルを自身のセクトに都合よく取り込みました。 当時のスペイン社会は、独裁体制下の検閲やカトリック教育への反動から、オカルトや宇宙人といった神秘的な話が信じられやすい土壌がありました。エディは、ペーニャが作り上げた「)+(」のシンボルや UMMO 星人のテキストの一部をオカルトやネオナチ思想と結びつけ、自身が「宇宙人アラン王子」であるという教義にハクをつけるための強力な小道具として利用したのです。

‌3. 捏造者ペーニャの恐怖と「実験」の終焉‌

ペーニャ自身は、単なる知的なイタズラや心理実験のつもりで UMMO 事件を捏造しましたが、自分が生み出した「怪物(モンスター)」が制御不能になり、エーデルワイスのような破壊的カルトに利用されることになるとは想像していませんでした。 エーデルワイスの「鉄の近衛兵」の少年たちが、自分が適当にデザインしたマーク「)+(」を絶対的忠誠の証として焼き印され、同性愛的な性的虐待の対象にされているという事実を知ったとき、ペーニャは激しい憤りと恐怖を覚えました。

ペーニャは後年のインタビューで次のように告白しています。

  • 「UMMOと『UMMOの兄弟たち(エーデルワイスなどのセクト)』は別物だ。UMMOはUFO信仰に基づいた私の実験に過ぎない。エーデルワイスの連中は、UMMOを信じ込んで私が作ったシンボルを利用しただけで、私の実験とは何の関係もない」
  • 「エドゥアルド・ゴンサレス(エディ)はUMMOについて何かを読み、セクトを形成した。そして少年たちに同性愛を強要し、私のシンボルをタトゥーとして刻み込んだ。‌‌エーデルワイスの件は私をゾッとさせた(me asustó)。‌‌科学的な装いを持たせた無邪気なアイデアを世に出したことは間違いだった。だからこそ、事態は私の手におえなくなってしまったのだ」
  • 「セクト『エーデルワイス』が私のシンボルを子供たちに焼き印しているのを見て、憤りを感じ始めた。(中略)‌‌だから私は、25年間続けてきたこの実験を終わらせる決心をしたのだ‌‌」

‌結論‌

UMMO 事件とエーデルワイスの教義は、‌‌「一人の男が社会実験として作り上げた架空の神話( UMMO 事件)」が、別の犯罪者(エディ)の目にとまり、「現実の少年たちを支配し、性的搾取を正当化するための邪悪な宗教的教義(エーデルワイス)」へと最悪の形で変異してしまった‌‌という関係にあります。そして皮肉なことに、このエーデルワイスの凶行こそが、 UMMO 事件の首謀者に自らの行いを悔い改めさせ、長きにわたる壮大なUFO捏造実験に幕を下ろさせる最大の決定打となったのです。

教義:宇宙人崇拝とナチズム

セクト「エーデルワイス」の教義は、‌‌宇宙人崇拝(UFO信仰)とネオナチズム、さらにオカルトや他の様々な宗教的要素を融合させた、極めて特異で破壊的な混合思想‌‌でした。この二つの極端な思想は、指導者であるエディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)が少年たちを完全な支配下に置き、性的搾取を正当化するための洗脳システムとして巧妙に結びつけられていました。

資料からは、この異様な教義について以下の詳細が確認できます。

‌1. ナチズムと軍国主義の美学‌

エーデルワイスの組織構造や美学には、エディの第三帝国(ナチス)への強い傾倒が色濃く反映されていました。

  • ‌名称とシンボル:‌‌ 「エーデルワイス(Edelweiss)」という名称自体が、1943年に編成されたナチス・ドイツの第13SS武装山岳師団「ハントシャル」が軍服の右腕に付けていた高山植物(ウスユキソウ)のエンブレムに由来しています。
  • ‌組織の階層化:‌‌ エディは元スペイン外人部隊兵であった経験を活かし、組織に軍隊式の階層(大佐、司令官、大尉など)を持ち込みました。
  • ‌親ナチス・グループの創設:‌‌ 表向きのボーイスカウト組織の裏には、「鉄の近衛兵(Guardia de Hierro)」というエリート部隊が存在しただけでなく、明確に親ナチス的なイデオロギーを持つ‌‌「カミサス・パルダス(Camisas Pardas / 褐色のシャツ隊)」‌‌と呼ばれるサブグループまで組織されていました。

‌2. 宇宙人崇拝と終末論‌

ナチズム的な規律や選民思想と並行して、絶対的な「救済のファンタジー」として機能したのが宇宙人崇拝です。

  • エディは自らを‌‌「惑星ナザル(またはデライス)から来た宇宙人アラン王子」‌‌であると名乗り、1992年に核のカタクリスム(大災害)によって地球が滅亡するという終末論を少年たちに植え付けました。
  • 軍隊式の過酷なサバイバル訓練を強いる一方で、「エディのルール(愛、正義、自由の普遍的概念)」に従えば、UFOに乗って大人や女性が存在しない「男性だけの楽園(惑星デライス)」へ避難できると約束しました。
  • この信仰の証として、エリートに選ばれた少年たちは、 UMMO (UMMO)星人のシンボル「)+(」を体に焼き印されました。

‌3. 「宇宙からのナチス」とカルトのキメラ化‌

エディは野外キャンプでの洗脳(カテキズム)において、‌‌ナチズムや外人部隊の思想に加え、エホバの証人、UFOカルトの「ミシオン・ラーマ(Misión Rama)」、「神の子供たち(Niños de Dios)」、さらには小説『かもめのジョナサン』など、あらゆる思想をごちゃ混ぜにした妄想的な教義‌‌を少年たちに吹き込みました。 彼はこれらの教えを繋ぎ合わせ、自分を頂点とする一種の「宇宙からのナチス(nazi del espacio exterior)」とも呼べる絶対的な権威を作り上げたのです。

‌4. 教義の真の目的:搾取の正当化‌

宇宙人崇拝とナチズムが融合したこの教義の最終的な目的は、‌‌小児性愛(ペデラスティ)の強要と正当化‌‌でした。 「優秀なアーリア人的エリート(ナチズム)」が「地球滅亡から救済され、男性だけの異星へ行く(宇宙人崇拝)」という壮大な設定は、エディや幹部に対する絶対服従を強いる理由となりました。そして、少年同士や指導者との同性愛的な性的関係を持つことこそが「異星での生活に向けた準備」であると教え込まれ、性的虐待が「宇宙の崇高なルール」として合法化されるという恐るべき搾取システムとして機能していたのです。

犯罪行為と被害

セクト「エーデルワイス」の真の目的は、宇宙人信仰やネオナチズムの教義の背後に隠された組織的な小児性愛(ペデラスティ)と児童買春・性的搾取のネットワークでした 。このセクトにおいて行われた犯罪行為と、それに伴う被害の構造は、極めて悪質かつ洗脳的なものでした。

1. 性的虐待と精神的・肉体的拷問

指導者エディ(エドゥアルド・ゴンサレス・アレナス)は、10歳から15歳の少年たちに対し、「デルハイス星での生活の準備」という教義上の口実を用いて同性愛行為を強要しました 。被害に遭った少年たちは、判断力を奪うためにアルコールを与えられるなどの心理操作を受けていました 。 恐怖支配は徹底されており、秘密を漏らせば「宇宙人や宇宙の力によって処刑される」と脅迫されていました 。さらに、服従の証として「)+(」という UMMO 星人のシンボルを赤く焼けた鉄線で皮膚に焼き印されるという、過酷な身体的虐待(拷問)も儀式として行われていました 。

2. 児童買春ネットワークと詐欺行為

犯罪は山中でのキャンプ内の虐待にとどまらず、人身売買や児童買春の様相を呈していました。証言によると、イースター休暇などを利用して少年たちをカナリア諸島のラスパルマスへ連れ出し、現地のシャレーやアパートに分配・滞在させるという売春旅行のようなことまで組織されていました 。最終的に警察の本格的な介入を招いたのも、少年を売り飛ばそうとした企てが発覚したためです 。 また、エディ自身は組織の資金を横領するなどの詐欺罪や、不渡り小切手を切るなどの経済犯罪でも度々告発されていました 。

3. 最も凄惨な被害構造

「被害者=加害者(víctima-verdugo)」の連鎖 この事件で特筆すべきは、虐待の被害者が成長と共に加害者へと変貌させられるシステムが存在したことです 。 エディは愛情に飢えた「良家(裕福な家庭)」の少年たちを12〜13歳で勧誘し、最初の性的虐待の被害者としました 。彼らが洗脳を深めて成長すると、今度は「鉄の近衛兵(Guardia de Hierro)」といった上位の指導員(モニター)に昇格させられました 。上位に立った青年たちは、エディに捧げるために新たな少年を勧誘し、自らも下位の少年を「味見(準備)」と称して性的虐待する加害者となっていったのです 。幹部たちの間では、同じ少年と寝る権利をめぐってエディと争うような異常な事態まで起きていました 。

4. 隠蔽の背景と被害者の深いトラウマ

これらの犯罪行為が長期間発覚しなかった背景には、恐怖支配に加え、社会や法制度の欠陥がありました。被害者の多くが体面を気にする裕福な家庭であったため、スキャンダルを恐れた親たちが被害届を取り下げるケースが相次ぎました 。また当時のスペインの古い刑法では、特定の性的虐待行為が明確に犯罪として規定されて (ここで AI の保護機構が発動された模様)

情報源

  1. "Crítica de EDELWEISS: ¿Estas cosas pasaban en España? - Cine con Ñ"
  2. "Crítica de la Razón Paranoide I | Reino de Cordelia" pdf 全84頁
  3. "Dossier JORDAN PEÑA EL HACEDOR DE ENGAÑOS - El Ojo Critico" pdf 全71頁
  4. "EDUARDO GONZALEZ Y EDELWEISS: LA SECTA NAZI DE LOS OVNIS - El Ojo Critico" 別記事にするかも
  5. "ENTREVISTA A NATALIA CARDENAS: LA SECTA EDELWEIS Y EL ASESINATO DE EDUARDO GONZALEZ - El Ojo Critico" 別記事にするかも
  6. "Edelweiss (organization) - Wikipedia"
  7. "Edelweiss, la secta española que ofrecía salvación y funcionaba como factoría de explotación sexual | HemeroSectas | Archivo sobre grupos de alto control"
  8. "OPERACIÓN EDELWEISS ("Informe Semanal", TVE, 1984)" Youtube
  1. "UFOLOGÍA Y SECTAS - Eumed.net" pdf 全70頁
  2. "Vendedores de Ummo: el fraude perfecto para una España crédula | HemeroSectas | Archivo sobre grupos de alto control"

(2026-06-18)